Disease
各疾患の説明

円形脱毛症などの鍼灸治療

当院に来院されている皮膚疾患で最も多いのは脱毛症です。単発型から全頭型まで様々な病態がありますが、長く患っておられていても写真のように完治される方も何人もおられますので、どうぞご安心の上ご相談下さい。 ただ、治療の根気がいることも多いので、その点はご理解下さいませ。

多発性の脱毛症が快癒した例


約10年前にも脱毛症で来られていて改善され、再発した模様。
再来1ヶ月前に前頭部に脱毛症発見。探したらあちこちにあったので、過去の改善を思い出し再来院となった。こちらで探したところ、大小計7個の脱毛箇所が見つかり、更なる悪化の傾向が強かったが、早速治療を開始。約1年で全快となった。(写真はカルテ添付の当時の写真。)


女性  40代前半

男性 40代前半

ヘアカラー等のダメージで悪化した男性型脱毛症患者

20代から男性型脱毛症と診断。薬を処方され経過問題なかった。当院へ来院する約3か月前に美容室でヘアカラーを1ヶ月間に3回と初めてブリーチをおこなったが、その際は問題なかった。しかし、約1ヶ月前に美容室でパーマとヘアカラーを行った後から抜け毛が増え、頭頂部の薄毛が気になるようになった。また、皮膚科を受診したところ、医師から抜け毛の多さ、頭皮の炎症を指摘され、「出来ることをしたい」と当院へ来院された。治療開始から約1ヶ月で抜け毛の減少を自覚、順調に発毛し、治療開始から2~3か月頃には頭頂部の薄毛はほぼ目立たなくなっていた。徐々に治療間隔を空けたが、美容室でカラーやパーマをしても問題なく、17回目の治療で終了となった。
(写真左:初診時の頭頂部、中央:治療約2か月後の頭頂部、右:治療終了時の頭頂部~後頭部)

急速に進行した多発型円形脱毛症

約2カ月半前に脱毛部を1か所発見。すぐに病院で治療開始したが脱毛部の拡大・増加が止まらず多発型脱毛症へ移行。「病院の治療以外で何か出来る事はないか」と来院。治療開始1か月目で、切れ毛はあるが産毛の発毛もみられた。治療2か月目には抜け毛の量が減少し、脱毛部が大きく拡大する事も新たな箇所が出来る事も無く順調に回復。その後、脱毛箇所により回復速度の差はあったが順次発毛し、半年後には全て毛穴が髪で埋まった。治療間隔を空けても新たな脱毛部は見られず発毛も良好な為、22回目の治療で終了となった。
(写真左から:初診時の左側頭部、初診時の前頭部、治療終了時の左側頭部、治療終了時の前頭部)


男性  40代後半

女性 10代中学生

遷延化し全頭型の脱毛症に移行した例

小学校2年生で10円玉大の脱毛を発見。局所免疫療法や紫外線療法を受けるも徐々に拡大し、 近所の鍼灸院へ20回通院したが、効果不明で中止。そうこうしているうちに全頭型に移行した。
この状態(写真左端)で来院。かなりな遠方で、親御さんの付き添いも必要だったために、週に1度の治療で根気よく行った。 治療10回くらいで、黒い髪が生え始めた。30回くらい(初診から9ヶ月)で回復が完全に軌道に乗ったと思われ、初診から1年を経過して治療間隔を少し空けて行った(写真中央)。最後は1ヶ月半の経過観察期間を経て、回復が安定している事を確認(写真右端)して終診とした。(回数50回、期間1年半)

遊走性に繰り返す脱毛症

小学校1年生の時、遊んでいて後頭部強打。たんこぶが出来、その付近に1㎝の円形性脱毛症を発見。その後徐々に脱毛が進み、生え際を残して全部抜けた。皮膚科で局所免疫療法を受け、全て生え揃ったがすぐに抜けて全頭型に移行した。別の鍼灸院に通院していたが、またすぐに抜けてしまい通院中止。
初診時は、写真1のような状態であったが、親御さんと共に根気強く通院され、週に一度の治療を行った。治療数回で新たな発毛が見られたが、そこが治癒するとまた新たな脱毛が起こるので、その治療を繰り返した。治療開始から1年7ヶ月で脱毛が落ち着き、少しずつ間隔を空けても安定している。ただ親御さんの希望により3~4週間に1回の継続治療とし、抜ける事がなかった為、終了とした。この間、2年半を要したが、根気よく続けて頂き安定を見た。
<コメント>長期に及ぶ脱毛症は、毛根部の免疫異常と言われているが、免疫の誤作動が終息するときに鍼灸やレーザーを積極的に活用して症状の安定、完治に結び付けたい。


男性 10代小学生

女性 30代後半

妊娠により悪化したアトピー皮膚炎
子供の頃からアトピー体質ではあったが、頸や関節に出る程度だった。成人してからはアトピーが全身に広がり腕や足にも出る様になったが、ステロイド軟膏で対処していた。3人目を妊娠してからアトピーが酷くなり、夜もあまり寝られなくなってしまった。寝ても痒みの為、途中で目が覚める。過去2回の妊娠ではアトピーが酷くなる事は無かった。
治療3回目で、全身の痒みは少し治まったが1日しか持たず、また痒みはぶり返していた。治療23回目で、1週間経過しても皮膚の痒みを少し感じる程度まで改善し、夜も途中で目が覚める事無く寝られるまでに改善した。
<コメント>スーパーライザーによる星状神経節照射は交感神経の抑制を目的としているが、これが自己免疫疾患などにも影響をおよぼすことが明らかになっている。免疫機能は極めて解明が困難な領域であるが、うまく作用すると、このような結果となる場合もしばしばある。

繰り返す脱毛症がようやく落ち着いたケース
来院7年前、3歳の時に母親が頭頂部に1か所単発脱毛を発見。直ぐに近医皮膚科受診し、フロジン処方されるが遊走性に脱毛を繰り返した。後頭部生え際を残して全頭型に移行する。転院し別の皮膚科でステロイド軟膏を処方され全部生えそろったが、小学2年生の時、クラス替えで脱毛が再発。また、別の皮膚科に行きステロイド軟膏や抗アレルギー薬の処方、局所免疫療法を行うが痒くて中止。1年後おおむね生えそろうが、ウィッグを着けるレベルであった。そして当院に来院された時には、びまん性脱毛の状態であった。その後もステロイドで発毛した部位が少しずつ抜け脱毛部が不規則に散在したが、治療すると産毛の発毛も速やかであった。脱毛→治療→発毛を繰り替えしたが、初診から1年5カ月後脱毛部位が全部埋まり、長さが揃うのを待つだけとなった。脱毛する事無く長さも生えそろった為、治癒とみなした。


男性 10代小学生

男性 10代高校生

当院の治療のみで改善に至った脱毛症
来院10日前、左前の髪の生え際の脱毛を父親が発見。初回時に脱毛部周囲の脱落毛を見ると、毛根の萎縮が見られ、まだ脱毛範囲に拡大の可能性があった。小児喘息やアトピーの経験もあった。また、父親が26才で汎発型脱毛症を発症されていて、その際に皮膚科ではなくペインクリニックでの神経ブロックで改善されたので、今回はお父さんが星状神経節への低出力レーザー照射を行える当院を第一選択として、ご子息を連れられて来院。
初回から3ヶ月間程度は、脱毛範囲が拡大傾向にあった。このまま拡大すれば皮膚科受診を勧めるところであったが、治療開始4ヶ月で産毛が発毛。その後も順調に発毛し、経過観察も含め、治療開始から11ヶ月で終了とした。その後に他の部位に脱毛はなかったため、無事に治療終了となった。

拡大、増加が早期に終息した多発型円形脱毛症
来院2ヶ月前に母親が頭頂部に1か所単発脱毛を発見。切れた毛が伸びてくるものと思っていたら徐々に拡大し、皮膚科を受診。この時点で後頭部にも1か所円形脱毛ができていた。鍼灸開始後、頭頂部脱毛の若干の拡大と襟足付近の切れ毛が確認されたが、2ヶ月後には抜け毛の量が減り、脱毛部から産毛の発毛が見られた。途中インフルエンザで高熱が出てから前頭部に脱毛が2か所増えたが、そこから拡大はせず徐々に回復。初診から半年で脱毛部位が全て埋まり、治療間隔を空けて回復が安定していることを確認し治療終了とした。


男性 10代小学生

男性 10代中学生

悪化していた多発型円形脱毛症
当院来院2ヶ月前に、単発型円形脱毛症を発症。その後、徐々に拡大。皮膚科を受診。ステロイド剤、セファランチンが2週間処方されたが改善せず。その後、他の鍼灸院に通院された。また病院も変更された。病院からセファランチンと局所免疫療法を提案されたが、その鍼灸院では「頭を傷つけるだけ」と止められた。その後、当院に来院。
その時、薬剤の使用は無く、脱毛部は後頭部、左右側頭部、前頭部に及び、明らかに悪化途上であった。保護者は全頭型への進行を心配されていた。
当初は抜け毛も多かったが、4回めの治療頃から脱毛部全体に産毛が見え始め、9回目ころから 抜け毛が減り始め、発毛状態も良好であった。25回目より隔週での治療としたが、脱毛が増えることなく、34回目より更に治療感覚を空けて観察し、その後も良好なため、35回で治療終了とした。

参考ページ http://hari-9.com/alopecia/

栗東鍼灸整骨院・鍼灸部門 なかむら第二針療所分院

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