平成18年1月から、栗東市にある「医療法人ちばレディースクリニック」において、鍼灸外来を始めることになりました。初めて千葉医師に面会を申し入れ、鍼灸外来を開かせてほしいとお願いいたしました。千葉先生は、何のコネもない一介の鍼灸師の私の話を真剣に聞いて下さり、この唐突な申し入れをご快諾いただいたのでした。
平成20年1月、ある医師から一通のメールが届きました。その医師は、現在の「社会医療法人和交会太秦病院およびうずまさ診療所」の整形外科医で現京都統合医療センター長である小嶋晃義先生でした。「京都に統合医療の中心的な施設を作りたい」というお話でした。その後、同法人の理事長である加茂久樹医師ともお話をし、その統合医療センターの立ち上げをお手伝いすることになりました。
その頃、ある助産院から「妊婦さんの逆子を治してほしい」と言われ、吹雪の中、東近江市へ出向き、妊婦さんの治療を行い、逆子を治しました。その技術をお褒めいただき、その助産院と技術提携することになりました。それが朝比奈助産院です。
平成21年に入り、以前より一度お会いしたかった醍醐渡辺クリニックの院長渡辺浩彦医師とお会いする事ができました。そこで当院の実績をお話しました。またクリニックと当院と両方で治療を受けておられる方の中に、かなり困難な不妊症の方が妊娠されていることに興味を示していただき、提携関係を締結することになりました。ここでは鍼灸外来は行いませんが、不妊症患者さんの妊娠のためなら、壁を越えて連携して行くことになりました。
よく、「中村先生はコネをたくさん持っている」と言われます。でもそれは違います。すべて面識もない私の訪問を快く受け入れてくださっているのです。鍼灸医学に偏見を持たない心の広い先生方のご厚意によるものなのです。見ず知らずの一介の鍼灸師である私の話に真剣に耳を傾けてくださり、「患者さんにとって良い形ならば」とご理解をいただけた結果がこれらの連携であり提携です。この先生方の懐の大きさを感じます。
今後は、患者様のために、よりよい医療を提供していく事を最優先に、西洋医学、東洋医学の長所を併せて取り組んで参りたいと思います。
また、医療においてもっとも厳しい目を持つ医師の信頼を得ることは、鍼灸医療の発展と普及に少なからず寄与できるものだと考えています。そして鍼灸医療は、もっと高く広いフィールドで今、真価が問われるべきであると考えています。
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